神奈川県スクールカウンセラー協会(KSCA)について
スクールカウンセリングには、心理臨床に関する知見や視点を学校現場に活用することで、子ども達を取り巻く環境の調整、学校と家庭や地域との連携の促進、よりよい学校教育の実現に対する支援が期待されています。今後更にスクールカウンセラーの資質・技量の向上、及びスクールカウンセリングが普及して行くことで、子どもの健全育成によい影響を及ぼすことが出来ると考えます。「特定非営利活動法人 神奈川県スクールカウンセラー協会(以下、KSCA)」は神奈川県内の児童・生徒・保護者・教職員に対して、スクールカウンセリングに関する事業を行い、広く学校教育の中で健全な児童・生徒の成長に寄与することを目的として、平成18年に設立されました。
主な事業内容は5つあります。
- 1つ目は、児童・生徒・保護者・地域関係者に対するスクールカウンセリングに関する情報提供事業です。スクールカウンセラーとはどういうものなのか、どういうときに利用したらいいのか、などわかりやすく説明することでより身近に感じていただき、さらに利用していただけるように努めています。
- 2つ目は、学校(及び学校関係者)に対する心理・教育援助活動の事業です。スクールカウンセラーおよび教育関係者を対象とした緊急支援連絡会を立ち上げ、学校現場で生じるさまざまな事件や事故への対処について一緒に学ぶ場を共有しております。また神奈川県教育委員会と提携し、緊急支援に関する支援体制の整備も行っております。
- 3つ目は、関係諸団体との協働及び協力に関する事業です。具体的には不登校児童生徒支援として森のきんたろうキャンプと協働し、スタッフへの助言および参加者への心理的支援を行っております。また、神奈川県総合教育センターにおける「いじめ110番」電話相談の相談員調整を行っております。
- 4つ目は、スクールカウンセラー職業能力開発に関する事業です。その場その場の臨機応変な対応と、専門性が求められるスクールカウンセラーの深い思慮と技術力向上のための、研修会を企画・開催しております。
- 最後に、スクールカウンセリングに対する研究・調査活動等の事業です。森のきんたろうキャンプに関する研究、またスクールカウンセラーのあり方の研究・発表などを行っています。
私たちKSCAは、神奈川県内にスクールカウンセリングという職能を確立し、従事者の資質向上、地位確保、児童・生徒・保護者・教職員への充実したカウンセリング、コンサルテーション、コーディネート提供を目指します。スクールカウンセリングの普及・発展に資する様々な事業を通して、これからもたくさんの方たちにスクールカウンセラーを理解・活用していただき、より多くの子どもの健全育成を図れるように活動をしていきたいと考えています。