スクールカウンセラーってな～に？
（小学生・中学生・高校生のみなさんへ）
- スクールカウンセラーは何をする人？
みなさんは、勉強のことや友達のこと、家族のことなどで、「困ったなあ」、「何かうまくいかないなあ」と思ったり、理由は分からないけれども、ちょっと 疲(つか)れたなと思うことはありませんか？そんな悩(なや)みや心配事(しんぱいごと)がある時には、どうしていますか？
もちろん、自分の力で考えること、解決(かいけつ)することも大切ですし、友達や家族、先生など、まわりの人に話すことも大切です。
スクールカウンセラーも、そんな時に話が出来る大人の一人です。スク－ルカウンセラ－は、学校の中にいますが、勉強を教(おし)えたりするのではなく、みなさんの「悩(なや)み」や「気持ち」を聞いたり、一緒(いっしょ)に考えたり、（必要(ひつよう)な時には）みなさんのその「悩(なや)み」や「気持ち」について、みなさんのお父さんやお母さん、あるいは先生とお話ししたりすることが仕事の、「こころを扱(あつか)う専門家(せんもんか)」です。
もし、他の人にはちょっと話しにくかったり、色々な人に話を聞いてもらいたかったりする場合(ばあい)には、ぜひ相談(そうだん)室(しつ)に来てみて下さい。友達のこと、勉強のこと、進路(しんろ)のこと、家のこと、部活(ぶかつ)のこと、身体のことなど、どんな話でも大丈夫です。どうすれば良いのか、一緒(いっしょ)に考えて行きましょう。スクールカウンセラーは、困(こま)っていること、悩(なや)んでいることについて、あなたと一緒(いっしょ)に考えます。そして、あなたが一日を少しでも楽しく過(す)ごせるように願(ねが)っています。みなさんから聞いた話は、秘密(ひみつ)を守ります。
それから、大きな悩(なや)みだけでなくても、話したいと思えば、どんなことでも話し合えま すし、特(とく)に相談(そうだん)したいことがなくても、おしゃべりや相談(そうだん)室(しつ) の様子を見に来たり、友達と一緒(いっしょ)に来たりしても大丈夫です。「相談(そうだん)室( しつ)って、どんな所なのかな？」という感じで、気軽(きがる)に来て下さい。待っています。
- カウンセリングってどんな事をするの？
スクールカウンセラーとのカウンセリングでは、心配(しんぱい)なことや気になることを話し合っていきます。
話をしながら、心の中のわだかまりがとけて楽になるように、またどうして辛 (つら)くなってしまうのか考えていきます。時には、すぐには解決(かいけつ)できないようなむ ずかしい問題(もんだい)もあるかもしれませんが、それでも、話をしていくことで、少しでも気 持ちが楽になったり、辛(つら)くてもなんとかやっていこうと思えるようにサポートします。
そして、その後どうしたら辛(つら) くなくなるか、防(ふせ) ぐ方法はないのかなどを、必要(ひつよう) ならば何度(なんど)も話し合っていきます。
小・中学生とのカウンセリングでは、お話だけではなく、絵、工作(こうさく)、ゲームなどを通して、少しずつ思いを表現(ひょうげん)していくことも行います。
困(こま)っていること、気になること、悲(かな)しいこと、怒(いか)りを感じたこと…、…その思いに「大きい・小さい」や「重い・軽い」はないと思います。お話に耳を傾(かたむ)けて、どんなことでもありのまま受け止めるように努(つと)めています。
自分や家族の問題(もんだい)は、あまりに身近(みぢか)すぎて、冷静(れいせい)に見ることができない場合(ばあい)もあるものです。そんな時には、カウンセラーのような専門家(せんもんか)を利用してもらえればと思います。
カウンセリングは、困(こま)ったことをどうやったら変えていけるのかを、スクールカウンセラーと一緒(いっしょ)に探(さが)すことなのです。